馬の叡智:マジック no.1
「2枚シリーズ」の最初のこの絵の馬の名前はマジック。マジックは実際に会う前に、絵として私の前に現れた不思議な馬。
「2枚シリーズ」の最初のこの絵の馬の名前はマジック。マジックは実際に会う前に、絵として私の前に現れた不思議な馬。出会いのキッカケを作ってくれたのは、「二つの世界を駆け巡る」という馬の賢さと癒しの力について熱く語りかけるリンダ·コハノブさんの本だった。彼女の本から今までまったく知らなかったすばらしい馬の賢さ·能力について知った。それと同時に、私の脳裏に額に白い縦縞と緩やかに波打つような綺麗なタテガミのある、焦げ茶色の馬の姿が浮かび上がって来た。胸の高鳴りを鎮めるように目を閉じると、体全体が光に包まれていて、額や胸のあたりから黄金色や緑やピンク色の混じった光が溢れ出ている馬の姿が見えた。そして、不思議な事に、その馬が私にむかって、「私を描きなさい。」と伝えようとしているような氣がした。咄嗟に思った事は、「まさか!馬なんで今までに描いた事ないし、どうして描いたらいいかまったくわからない。無理だ。」でも、しばらくすると最初の「戸惑い」は、「好奇心」に変わっていった。そして、氣がついたら黒い画用紙と白い色鉛筆を取り出して、「馬、、、馬か、、、馬、、ね~、、」とブツブツ言いながら、分からないなりに白鉛筆を黒い画用紙の上で動かしている自分がいた。そして驚いた事に、思い描いていた馬がそこに現れた。そしてそのまま無心に、黄色い色鉛筆や、ジェルペンで頭にあったイメージのように描き上げたのがこの絵。2007年に始まり、それからの私の人生に大きな影響を与えた、馬達の世界とつながる旅の始まりだった。
そしてもう一つの嬉しい発見は、リンダさんの本のなかで、私が尊敬していたアメリカホリスティック看護協会を立ち上げたチャーリー·マックガイアーさんが、リンダさんのもとで、馬と人間が協力してするセラピーを熱心に学んでいて、コロラドで馬の牧場も経営されているという事だった。馬とのセラピーについて学びたい、馬がその時私が探し求めていた「ヒーラーとして、そして人間として成長を続けていくために必要なもの」を知っていると直感した。そして学ぶのであればチャーリーさん以外にはいないと思った。
とはいっても一面識もないチャーリーさんに、どうやって自分の思いを伝えたらよいのか?という段階で、最初のおおきな壁にぶつかった。不安と期待がごっちゃまぜになって眠れない夜を過ごしながらも、この絵が描けた驚きと興奮に後押しされて、チャーリーさんにメールを書き、この絵の写真を添えて送った。そして、その翌朝早く、チャーリーさんから直接電話があり、「メールを見たわ。できるだけ力になりたいけど、いつ牧場に来るつもり?」と言ってもらえた。それが10月の末頃だったと思う。その年の12月中旬、私は雪一面のコロラドの大草原の真ん中に立つチャーリーさんの牧場を訪れ、初めてマジックと対面した。マジックは9頭いた馬達の中でも、比較的若くシャイな馬だった。マジックに会えた嬉しさで、思わず「あなただったのね、あの絵を私に描かせたのは!」と叫ぶと、「そう、ぼく。」と何事もなかったように、さらっと言ってのけた(ような氣がした)。まったく戸惑う事も、興奮する事もなく、それはただそれだけの事さ、とでも言うように。
この絵を見る人に、マジックの寛容で賢く、ピュアなエネルギーを感じてほしい。そして、いつまでも色褪せる事のない癒しのエネルギーを、必要なだけ体いっぱいに受け取ってほしい。そう思います。
マジックは、あなたの元氣を応援しています!
次に起こった事は、今でも信じられないくらい驚きと感動の体験だった。マジックが初めて、自分のお尻から、私の体を包み込むように優しい氣を送ってくれのだ。体の細胞が一つ一つほぐれていく心地よい感覚が体全体に広がっていった。魔法のように時間が止まった。
今でも、どうして若いマジックが、急に亡くなってしまったのかその理由はよくわからない。でももしかしたら、最後にさよならを言った時、マジックは自分の運命を予知していたのかもしれない。心と体の両方が疲れていた私を見かねて、「今しかない」と思って、氣を送ってくれたのかもしれない。私の心は、マジックの死を受け止めるために、そしてマジックの愛を受け入れるために、それまでよりもずいぶん大きくなった(してもらった)氣がする。マジック、あなたは私の心の中で永遠に生き続けている。ありがとう。そしてマジックの思いを独り占めしないために、(1枚目と一緒に)この絵を少しでも多くの人に見て欲しいと思う。
この絵を見る人に、マジックの寛容で賢くピュアなエネルギーを感じてほしい。そして、いつまでも色褪せる事のない癒しのエネルギーを、必要なだけハートいっぱいに受け取ってほしい。そう思います。
マジックは、あなたの元氣を応援しています!